ハウスクリーニングの限界点 
クリーニングと汚れの仕組み。
  クリーニング(清掃)の基本的な考え方。
  クリーニングは素材と汚れの境界面を活性化して、浮き出した汚れを素材から取り去る物。
  これが基本的な仕組みです。
  洗剤には界面活性剤という成分が含まれていて、汚れを剥がす。
  又化学反応を利用し、汚れを分解又は変化させて取り除く物。
  ※故に、洗剤を使用しても、浮いてこない物や変化しない汚れは落ちない。・
    非常に基本的な考え方ですが、掃除の汚れを落とす仕組みです。
    これを元に具体的な限界例、代表的な物を記載します。
 
ビートやゴムなどに染みこんだカビ。
  様々な洗剤が発売され、だいぶ進化はしていますが、限界が有ります。
ステンレスや金属の錆び。
  内部まで侵食した錆は落ちません。
  特に黒カビは落ちない物が多い。
  無理に削ると、素材に穴が空きます。
ベランダなど、石の床や長年付いた雨のシミ。
  汚れの浸透と外の光の焼けとの兼ね合いで、多くは落ちません。
硝子のアルカリ焼け
  硝子をアルカリ洗剤で掃除すると、太陽の光によりアルカリ焼けを起こします。
  長期にわたり少づつ焼けますので、変色と考えて頂いても良いかもしれません。
仕組み的に濡らせない素材。
  襖や畳。基本的に洗剤が使用できません。
別件ですがワックス不要の床材
  ワックス不要の床材は、表面がコーティングされています。
  洗剤が使用できません。
  又ワックス不要では無く、ワックスが塗ることの出来ない素材と認識して下さい。
  ワックスは床に塗った後に成分の水分が床に浸透し、主成分が床材に薄い膜を作る。
  その膜がコーティングの役割を果たし、素材を汚れから守る物。
  色艶も良くなります。
  ワックス不要の床は、ワックスの水分を平均的に吸いませんから、仕上がりにムラが
  発生します。
  厳密に言えば、我々業者が見て、場所により光の反射にムラが有ると感じる程度。
  一般の床でも、ワックスの乗りが悪いと感じる物も有ります。
  解決策として重ね塗りが有りますが、改善程度です。
 
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