クロス職人の現状 
一般の方はなかなか職人の市場が見えませんよね。
業界に関わる私ですから、私から見た現状を書いてみます。 
第一に、価格破壊が起きている。
注目を浴びると様々な業界が参入しましてね。
そこから競争が生まれ、値引き競争が始まる。
工事代金の内訳が判らないと、理解しづらいのですが、以外と大変ですよ。
みんなサラリーマンよりリスクが有るから、稼ぎたいと考えている。
ただ、思うように稼げない。
ゴミ処分とか、材料代金、資材とか 諸々以外とかかりましてね。
しかも2年前かな?メーカーが表向きの定価は変えず、職人の仕入れ代金が大幅に上がった。
みんなかなりの痛手です。
又年々高騰しているのが、ゴミの処分代金。
皆様は合計金額しか見えませんが、職人さんの手元に届くのは、その中の一部なんです。 
昔問屋さんと話したことがあります。
そもそも昔は、日本は塗り壁で、左官屋さんが壁の工事をしていた。
もっと安く出来ないかと考えられたのが、クロス。壁紙。
仕事内容としては、完全な技術職。
実は私も密かに貼っている。
自分の持ち家とかですが。
貼り方を教えるところがありました。
内容は頭では判っていましたから、貼れることは貼れる。
ただ、仕上がりを良くするには技術が追いつかない。
故に、まだ仕事には使わない。
綺麗に仕上げるためには、様々な条件や建物の事情も影響するのです。
 
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